2019年6月28日金曜日

サムスン製・1枚32GBのデスクトップ向けDDR4メモリのお話



 以前、ノートパソコン向けの1枚32GBなDDR4モジュールをご紹介しました。
その後、デスクトップ向けのUDIMMモジュールもチラホラ出回りだしましたが
今回はそちらも入手したのでご紹介したいと思います。




[目次]


  1. デスクトップ向け32GBモジュール概要
  2. 現物
  3. 動く環境
  4. どこで買う

1.デスクトップ向け32GBモジュール概要


 もともと、2018年の終わり頃には1枚32GBのDDR4メモリは
市場に出回りだしていました。
ただし、これはいわゆるJEDEC準拠品ではなく
基板を縦に伸ばしてメモリチップをたくさん載せ、
むりやり32GBを実現したものでした。Double Capacityという独自規格ですね。
とはいえ独自規格のおかげで、公式にはASUSの一部マザーボード専用であったり
2枚で10万円以上と高価だったりしました。

 しかし、今回紹介するメモリはJEDEC準拠の"普通の"32GBモジュールです。

2.現物

表面

裏面


 今回入手したのは、サムスン純正のDDR4-2666モジュールです。
型番は M378A4G43MB1-CTD で、 2019年5月末~6月に
1枚あたり約2.2万円で入手しました。初物にしては安いほうではと思います。

 メモリチップはSODIMM版と同じもので、今までのチップより大きめ。
容量は1個あたり16Gb、両面計16枚で32GBを実現しています。

3.動く環境

4枚集めて128GB


 こんなメモリ、どのチップセットで動くんじゃという当然の疑問があると思いますが
筆者は以下の環境で動作を確認しました。

①Intel Z390チップセット(ASRock Z390 Extreme4)

メインストリーム系でもメモリ128GBの時代

 Intel Z390チップセットのマザーボードです。
もともとBIOS更新などで32GBモジュールをサポートする商品もありましたので、
特に驚きはありません。

②AMD B450チップセット(ASRock B450 Steel Legend)


AMDも問題なし


 2019年7月には第3世代Ryzenも控えていますが、
現行の安価なチップセットであるB450搭載のマザーボードでも
普通に動いてしまいました。あっけない。

なお両方のマザーボードとも、少しオーバークロックしてDDR4-3000
(18-18-18-39)くらいなら普通に動きました。電圧も1.2Vのままです。

2019/7/14追記:Z390 Extreme4でDDR4-3200でも動作しています
(タイミングは19-19-19-39)

(2019/8/27追記)
③AMD X399チップセット(ASRock X399 Taichi)

 8月にメインマシンを AMD X399プラットフォームに切り替えましたが、
ASRock X399 Taichiで32GB×8枚動作が普通にできています。
メモリ256GBもあれば普通の人には十分でしょう。


X399が全部とは言えませんが、インターネットでは他にも
ASUSのROG Zenith Extremeで8枚動かしてる人がいました。

Youtubeだと、外国人がMini ITXマザーで結構な
オーバークロックしてるみたいですね。早いよ。






 筆者が確認したのは上記環境だけですが、
他に動作が期待できるものとして以下が挙げられます(保証するものではありません)。

  • Intel H370/Q370/B365/B360/Z370チップセット
  • Intel X299チップセット
  • AMD X570/X470/X370/B350チップセット

少し前まで、メモリ128GBといえばメモリスロット8本の
ハイエンド向け専売特許でした。しかし今はもう
メインストリーム系で実現できるわけですね。
もちろん、ハイエンド系なら8本で256GBも夢ではないかもしれません。


4.どこで買う


 2019年6月末現在、日本では売っていないため個人輸入が前提です。
もっとも簡単なのはebayでしょう。上記の型番で検索すればいくつか出てきます。
価格については変動があるかもしれませんが、170ドル前後+α~で見つかると思います。
筆者もebayで入手しました。

また、Twitterで教えて頂きましたが
memory.netという米国のサイト(商品ページにリンク)でも購入できるようです。
PayPalでも決済できる上、送料込みでもebayより安価なので
問題なく届けば最有力候補でしょう。

 ただ、今後は米Amazonなど他のルートでも買えるかもしれません。
特に焦ってなければ米Amazonでの扱いを待つか、
もしくは日本でも買えるようになるまで待つのも手でしょうか
(2019/7/12 秋葉原のアークが扱い始めましたね)

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