後ろへ向かって前進 Act.2: 高速SSD・Intel 750はメインPCの世界を変えられたか

圧倒的速さで話題になった、PCI-E3.0×4接続のSSD、
Intel 750(400GB)を買いました。確かに速かった。
はたしてうちのPCは爆速になったでしょうか？

　
[買ったもの]

400GBモデル。上には1.2TBモデルがありますが、軽く10万を超える
シロモノなので400GBにしました。
一般には茶箱・青い箱のリテール品が出回っていますが、内容物はドライバCDの有無くらい。
（リテール版だけドライバCD付属）

茶箱とリテールの型番を一覧にしてみました。

型番	容量	形態
SSDPEDMW400G401	400GB	茶箱
SSDPEDMW400G4R5	400GB	リテール
SSDPEDMW012T401	1.2TB	茶箱
SSDPEDMW012T4R5	1.2TB	リテール

型番の末尾1が茶箱、5がリテールということです。

どっちもスペックに違いはありません。保証期間はわからんけど。
ちなみに茶箱の方がムダに大きいので、リテールを買った方がいいです。

で、容量ごとにやはり性能の違いがあります。
こちらも一覧にしてみた。

	400GBモデルの速度	1.2TBモデルの速度
シーケンシャル128KB 読み	2,200MB/s	2,400MB/s
シーケンシャル128KB 書き	900MB/s	1,200MB/s
ランダム4KB 読み IOPS(最大)	430,000	440,000
ランダム4KB 書き IOPS(最大)	230,000	290,000

PCI-E3.0×4の帯域を存分に使っているためか（額面的にはまだ余裕がある）、
単体でバカみたいな速さです。RAID不要か。
一般的なSSDに比べてリードは4倍近く、ライトは2-3倍くらい差があります。

[本体]

裏面まで放熱板？が

短いビデオカードくらいの大きさ。
表も裏もヒートシンクや放熱板でしっかり覆われてるからか、
大きさのわりに重いです。

[取り付け]

　PCI-E3.0×4の帯域を使うだけあって、X99とかC612みたいな
28レーン以上のPCI-Eレーン数があるマザー用だと思っていいでしょう。
H97、Z97ではビデオカードと併用すると、どっちかが全力を出せません。
使わないならいいけど。

[ブート]

一般的なSSDと違い、AHCIでなく新しいNVMeというストレージの接続規格が
使われてますので、対応したマザーボードでないとブートできません。
最近のマザー(H97,Z97,X99,C612 etc)であれば、UEFI更新で対応している
モデルが多いはずです。
家のメインPCで使ってる、ASUSのZ10PE-D8 WSでも、UEFI ver.1001で使えました。

あとOS。Windows 7ではOSインストール時にドライバが必要です。
ドライバはインテルのサイトにあります。
Windows 8.1やWindows Server 2012 R2では標準ドライバがOSにあります。
8は忘れました。

[ベンチ]

ということで、取り付けてベンチしてみた。定番のCrystalDiskMark 4.0.3(x64)。
4.0系からNVMe SSDでも全力出せるようになったそうです。

まずは元々使っていたSanDisk Extreme Pro(240GB)。

次がIntel 750(400GB)。

いまいち遅い

なんか遅いです。微妙なスコア。
Windows 8.1ですが、標準ドライバだとこんな感じでした。
で、一応Intelのサイトにあるドライバを入れてから再度ベンチしてみた。

公称以上のリード3GB/s

いや、速い。4kランダムはそこまで速くないけど、それでも全体的に勝利。
ちなみにクエリ32、スレッド1でこんな感じですが、スレッドを8にすると
4ｋのクエリ32スコアがもっと上がります。

[最後に、体感速度は？]

　うーん…って感じです。OSの速度変化はあんまないような。
4kランダムの速度がたいして変わらないからかもしれません。
それとも他の要因かも？つっても十分速いんですが。

あとはCPUのクロックが大したことないからか…どうでしょう？
X99+i7みたいに、どのCPU選んでもクロックが高いようなシステムなら
もっといい速度を感じられるかもしれません。

[まとめ]

　あれこれSSDを買い換えるより、レーン数が余裕ならこっち買った方が
多分いい結果出ると思います。
速度にたいして値段もムチャクチャではないので。高いのは高いですが…

　あとは、サムスンのM.2接続でNVMe対応のSM951-NVMeが
一般に出てきたらもっと面白くなるんでしょうけども。まだ全然売ってない…