2012年12月19日水曜日

ThinkPad X220/230をより良くする松・竹・梅プラン

(2014/08/14
この記事は、以前出回っていたThinkPad X220のリファビッシュ品 モデル
4290-XJ8向けに作った記事です。
内容を多少書き換えて現代的にしています)

先の記事のように、筆者もThinkPad X220を買ったわけですが、
型落ちモデルの安売り品だけあって、標準性能には不満がいくつかあります。
そこで、これをストレスなく使うにはどうすればいいか、松・竹・梅プランで個人的な考えをあげてみました。
必要コストや部品の入手難度で分けています。



(梅)
  • メモリ増設
メモリ4GBってのは、正直ショボい。せめて8GB、使い道によっては16GBくらい
積んでおきたいところ。
規格的にはDDR3-1333ですが、数が多いのはDDR3-1600なのでこいつでOKです。

今時はよっぽど安いバルクでなければ、どこのを選んでも大体問題無いと思います。
8GB2枚組みなら、たとえばこの辺。





X230向けなら、多少低消費電力な1.35V駆動(DDR3L)のモデルも使えます。




  • SSD交換
 標準のSSDはSATA2接続で、性能が全然発揮できません。真っ先に入れ替えたいところ。
使えるのは7mm厚のモデルのみですが、今はみんな7mm厚なのであまり気にしなくてもいいかも。





  • 9セルバッテリ(予算:タイミングによっては10k-11kくらい?)
 標準バッテリは6セルです。電源確保が出来ない場所に持って行くには
ちょっと足りないと思うので、9セルができれば欲しいところ。
ただし重くなるし後ろに出っ張るので、その辺とトレードオフですね。
僕はまったく気にしません。

ちなみに純正品はレノボ通販がよく安売りしてるので、そこで買うのが鉄板でしょう。



(竹)

※ここからは本体分解を伴います。
ThinkPadはレノボが保守マニュアルで分解手順を解説しているので、
分解時には必須です。X220用はこちらにあります。
http://support.lenovo.com/ja_JP/detail.page?DocID=UM006464
  • Bluetooth内蔵(予算:1.5k-3kくらい?)

    4290-XJ8にはBluetoothが内蔵されていません。
    よくあるUSB接続の小さいドングルでいい気はしますが、USBポートを
    1つ潰すのはもったいないし、取り付けも簡単なので純正同様に内蔵しましょう。
    パームレスト下、本体右下あたりに取り付け場所があります。

    今はAmazonで普通に買えますので、わざわざレノボに電話しなくてもいいのが
    すばらしい。下の2つはどちらも使えます。




    書き忘れましたが、これと一緒にLCD前面のインジケーターシールも交換しないと
    LEDが見えません。これもどっかで探してくる必要があります。
    • 液晶交換









    もともと、X220にはオンライン販売時にIPS液晶の選択肢がありました。
    これに交換するだけで、液晶角度の違いによる色変化をかなり減らすことができます。
    液晶パネルだけを交換すれば良く、その他の部品はそのまま使い回しができます。
    手順も保守マニュアルを見れば分かるのがThinkPadのいい所。

     これもネット通販や、ebayなどで見つかりますね。
    • mSATAカード
     標準のSSD以外にも、内部にmSATAカード用のスロットがあります。
    記憶容量をさらに増やしたりできるのが利点でしょう。
    最近は数も増えてきましたので、追加するのも手です。
    ただし、内部的にSATA2接続なのでそれほどスピードは出ません。
    メインで使うには力不足のため、データ置き場的な使い方が吉。





    • 指紋認証ユニット付パームレスト(予算:50ドル~)


     これは必須ではありませんが、指紋認証ユニットがあると
    指をスワイプするだけで、電源ONからWindowsログインまでできちゃうので便利です。
    もちろんセキュリティ強度向上にも効果的です。

    標準では指紋認証ユニットが搭載されてないので、パームレストごと交換になります。
    案外高いですが、あった方が便利なのは間違いない。

    (松)
    • WWAN(3Gカード 予算:100ドル~)








    X220には、バッテリースロット部分にSIMスロットがあり
    対応するWWANカードを追加することで3Gが使えるようになります。
    しかも、4290-XJ8は最初からWWAN用のアンテナも入っています。
    あとは3Gカードを買って、取り付けして、SIM入れてドライバーを入れて設定するだけ。
    ドコモのデータSIMか、そのMVNOなら使えるはずです。

     3Gカードは「Gobi3000」というモジュールを使ったもので、
    海外ではオプション扱いでリテール品として売っています。
    もしくはネットでバルク品としても出回っています。FRUは 60Y3257です。

    • システムボード交換(予算:3万くらい~)



     X220の場合、CPUはシステムボードに直付されていますので
    これ以上強化したい!という場合はボードごと交換しないといけません。
    ちなみに、最上位モデルはCore i7-2640M(2コア、2.8GHz、最大3.5GHz)となり
    USB3.0ポートがひとつ使えるようになっています。
    ただし、その分コストは高いし流通も少ないです。

     いずれにせよ、国内ではあまり出まわっていませんので、必然的に海外を探すことになります。
    ebayあたりでやはり幾つか探せますが、価格は高いです。
    下手するともう一台本体が買えます。

     なお同じCPUがついていても、細かい機能の有無(TPMやAESなど)で
    FRUが変わってきます。
    詳しくは保守マニュアルとにらめっこして確認しないといけません。

    • まとめ
    今回のオチになるんですが、松竹梅を全部実行してしまうと
    ThinkPad X230より高くなってしまいます。
    そこまでやる意味があるかどうかは、あなた次第です。
    ただし、いっぺんに高いお金を出さなくても、コツコツやれるというのは利点かもしれません。
    (すこし無理矢理感が強いですが)

     筆者のオススメとしては、メモリ+SSDを強化し、液晶をIPSに替えるくらいで
    止めておくのがいいかなと思います。
    CPUは正直i5-2410Mくらいで十分いけるでしょう。

    0 件のコメント:

    コメントを投稿