※今回は対象機器をレンタルしたPR記事です。
今まで、様々なブランドの小型PCをあれこれ使ってきました。
例えばレノボなら定番のThinkCentre TinyシリーズやThinkStation(Tiny/Ultra)なんかが
挙げられますが、いわゆるコンシューマー向けのIdeaCentreでも
小型PCを出していたことを最近になって知りました。遅すぎる。
そんな調子なので実物も見たことがなかったんですが、
今回アフィリエイトのバリューコマース経由で製品貸出を受けられる
貸出機プログラムに申し込んだら現物が送られてきたので、
せっかくですから使ってみようと思ったのでした。さてどんな感じでしょうか。
[目次]
- 機種概要/仕様
- 外観・内部
- 使用感
- 比較対象
- 購入時の注意点
- まとめ
1.機種概要/仕様
今回紹介するIdeaCentre mini Gen 8(以下mini Gen 8)は、
先に書いた通りコンシューマー向けデスクトップPCのIdeaCentreブランドで出ている
小型プラットフォームのPCです。
IdeaCentreブランドは通常タワー型か、ディスプレイとの一体型がメインですが
本機だけは全然異なる小型の筐体です。
諸元はこんな感じになっています。
2.外観・内部
シンプルな前面の造形 |
では外観を眺めていきます。黒色の殺風景な筐体(ThinkCentre/ThinkStation)を
見慣れていた自分からすると、大変明るい感じがするシルバーの筐体で、
平ぺったく大きい感覚です。また持ってみると結構重いんですが、
これは電源ユニットが入っているのと、内部フレームは金属製だからですね。
見慣れていた自分からすると、大変明るい感じがするシルバーの筐体で、
平ぺったく大きい感覚です。また持ってみると結構重いんですが、
これは電源ユニットが入っているのと、内部フレームは金属製だからですね。
前面は電源ボタンとUSB2基(Type-C、Type-A)、イヤホンジャックのみ。
背面は端子の向きが逆さまになってますが、Thunderbolt 4や2.5GbEなどあり
電源内蔵のため電源コネクター(2pin)もあります。
この手のPCでACアダプターが不要というのもなかなかないものです。
電源内蔵のため電源コネクター(2pin)もあります。
この手のPCでACアダプターが不要というのもなかなかないものです。
ボトムカバーを外した図。 電源とファン類ですき間なく埋まった内部 |
電源下にSSDがある。熱がやや心配 SSD取り付けはツールレス構造 |
Realtek製の無線モジュールもある |
内部ですが、背面にあるでっぱりを押すと天板が取れるので
その中からネジを4本取るとボトムカバーが取れるという二段構えでアクセスします。
中は一見電源とCPUヒートシンク/ファンで覆われていますが、
電源(ワンタッチで着脱可)を取るとその下にM.2が2基とWi-Fiモジュール、
手で外せるCPUファンの下にメモリスロット2基があります。
電源(ワンタッチで着脱可)を取るとその下にM.2が2基とWi-Fiモジュール、
手で外せるCPUファンの下にメモリスロット2基があります。
これらのパーツ交換/増設は簡単ですが、ここまでのアクセスが多少面倒です。
ただ、最初に交換増設すればまず触らないでしょうから、1回だけのガマンとも言えます。
3.使用感
電源投入後、特に負荷をかけず普通に使うだけならファン等の動作音は
さほど気になりません。本機は電源側にもファンがありますが、これらが耳障りに
さほど気になりません。本機は電源側にもファンがありますが、これらが耳障りに
なってくるのは高負荷時が続くときくらいという印象です。
CPUはモバイル向けではありますが、ある程度高性能寄りの
i5-13500Hであることを考えれば十分現代的な用途にも問題ないと思われます。
i5-13500Hであることを考えれば十分現代的な用途にも問題ないと思われます。
ただし、借用した本機はメモリが8GB1枚だったため
内蔵GPUがIntel XeではなくUHD Graphicsとして動作していました。
メモリを2枚にして16GB以上に増やせばXe Graphicsとして動作し、
性能も違いますから、使用する時はここは絶対に増設したいところですね。
内蔵GPUがIntel XeではなくUHD Graphicsとして動作していました。
メモリを2枚にして16GB以上に増やせばXe Graphicsとして動作し、
性能も違いますから、使用する時はここは絶対に増設したいところですね。
今回はベンチマークを特に実施しませんでしたが、消費電力は
電源投入時に20W~45W前後(一瞬スパイクして90Wを超えたときもあり)、
アイドル時はだいたい10W~15W前後で推移しました。
電源投入時に20W~45W前後(一瞬スパイクして90Wを超えたときもあり)、
アイドル時はだいたい10W~15W前後で推移しました。
電源が150Wなことを考えると十分余裕がある範囲です。
4.比較対象
自分になじみがあるThinkCentreでいうと、ノート向けCPUを使った
初めて?のシリーズであるThinkCentre neo 50q Tiny Gen 4(以下neo 50q)に
よく似た中身です。以下に諸元の比較を置いています。
違いをまとめると、こんな感じです。
- CPUは明確にmini Gen 8が優位。コア/スレッド数はもちろん、
内蔵GPUもi5-13500H/i7-13700Hの方がXe Graphicsで優位に立つ。
ただし、mini Gen 8のメモリがデュアルチャンネル状態かつ16GB以上ないと
内蔵GPUがUHD Graphicsになるため差が縮まってしまう。 - mini Gen 8はストレージがM.2×2に対し、neo 50qはM.2×1と
2.5インチストレージ。 - mini Gen 8は有線LANが2.5GbEでちょっと速い。
- I/Fの数はneo 50qがやや豊富だが、mini Gen 8はTB4ポートがあり、
電源は内蔵でスマート。 - OSはpro/homeどちらも選択できるneo 50qに対し、mini Gen 8はhomeのみ。
- 本体サイズはneo 50qの方がちょっと小さく、VESAマウントも対応。
どちらがいいかという話ですが、mini Gen 8の詳しい紹介の前に
個人的所感を述べると:
個人的所感を述べると:
- CPU性能、TB4が必要ならmini Gen 8
- 本体の使い勝手、省エネ重視ならneo 50q
という感じかなと思います。先に触れた通り、mini Gen 8は
Tiny筐体と比べると使い勝手にやや難があるかなという感じです。
ここは、主に企業向けの筐体であるThinkCentreとは明確に違う点ですね。
Tiny筐体と比べると使い勝手にやや難があるかなという感じです。
ここは、主に企業向けの筐体であるThinkCentreとは明確に違う点ですね。
5.購入時の注意点
本機はThinkCentreと違い、直販サイトでも固定構成モデルのみの扱いです。
ですので基本的にはCPU/メモリ/ストレージ/添付ソフト(Office)の
違いくらいしかありません。
ただし、メモリやストレージは交換増設前提、Officeは不要とするなら
CPUの違いで選べばよく、この中ならi5-13500Hかi7-13700Hかで
悩めばよいでしょう。i5-13420Hやi7-13620Hは内蔵GPUがややネックなのと、
なぜか値段が割高のため特に選ぶ理由はないと感じます。
ですので基本的にはCPU/メモリ/ストレージ/添付ソフト(Office)の
違いくらいしかありません。
ただし、メモリやストレージは交換増設前提、Officeは不要とするなら
CPUの違いで選べばよく、この中ならi5-13500Hかi7-13700Hかで
悩めばよいでしょう。i5-13420Hやi7-13620Hは内蔵GPUがややネックなのと、
なぜか値段が割高のため特に選ぶ理由はないと感じます。
公式サイトだと、i5-13500H/メモリ8GB/ストレージ256GBモデルが
最も安価な64,790円(2024年3月現在)のため、買うならこれを選んで
メモリを増やしストレージを交換するか、+1万円でメモリ16GB/ストレージ512GBの
モデルがあるため、これをそのまま使うかという感じになりそうです。
(16GBは8GB×2構成のため、GPUもXe Graphicsで使えます)
実際のところ、この値段でThunderbolt 4付のメジャーメーカー製小型PCが
買えるのは何気にお得ですね。
メモリを増やしストレージを交換するか、+1万円でメモリ16GB/ストレージ512GBの
モデルがあるため、これをそのまま使うかという感じになりそうです。
(16GBは8GB×2構成のため、GPUもXe Graphicsで使えます)
実際のところ、この値段でThunderbolt 4付のメジャーメーカー製小型PCが
買えるのは何気にお得ですね。
6.まとめ
まとめに入りますが、なるべく安価にThunderbolt 4搭載で
一般的ブランドの小型PCが欲しいならいいかもしれません。
電源も内蔵のためスマートに設置できますし、一般的用途には不足ない性能です。
一般的ブランドの小型PCが欲しいならいいかもしれません。
電源も内蔵のためスマートに設置できますし、一般的用途には不足ない性能です。
ただし、メンテナンス性はThinkCentreシリーズに比べると劣りますし、
メモリ8GBの状態だと本来の性能を発揮できません。
買う場合はメモリを増設するか、最初から16GB構成のモデルを買うべきでしょう。
今回は以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿