2023年2月25日土曜日

メインPCの更改2023



 突然ですが、このたびメインPCを新しくしました。
欲しかったけど手が出なかった、Threadripper Pro 5xxxシリーズに
やっと移行できましたが、
ここでは更改までの流れとその苦労について、忘れないうちに記録しておこうと思います。



[目次]

・これまで
・パーツ選定
・パーツが届くまでの苦闘
・届いてからの苦闘
・まとめ


[これまで]

 筆者のメインPCは、これまで2020年に組んだZen 2世代のThreadripperであるThreadripper 3960Xを搭載していました。
動作に支障はありませんでしたが、Zen 4世代のRyzenが出てきた今となっては
やや物足りないものがあったのも事実です。
ですので中身のリプレースは以前からの課題でした。


従来のメインPC内部

 ここからの更改となると、後継モデルであるThreadripper Pro 5xxx世代が
順当なアップグレード先ですが、日本で売っている24コア以上のモデルは
いずれもCPU単体でウン十万円は当たり前、マザーボードも含めれば
最低でも50万円以上かかるのが最大のハードルでした。


[決断]

 そんなある日、ふと米Amazonを眺めていると
日本では扱っていない16コアのThreadripper Pro 5955WX
3960X購入時くらいの価格で売っているのを見かけました。

 これならまあ何とか……という思いで決断にいたったわけです。


 日本ではなんでか売ってない16コアモデル


AMD Ryzen Threadripper PRO 5955WX, 16-core, 32-Thread Desktop Processor

[パーツ選定]

①CPU……先に書いた通り、Threadripper Pro 5955WXとしました。
理由はほぼ値段です。また、16コアもあれば用途的には問題ありませんでした。
購入価格は約1300ドル(約17万円)でした。16コアと考えると異常に高価ですが、
これより上はもっと高いので背に腹はかえられません。

②マザーボード……候補として上がるのはASUS、ASRock(ASRock Rack含む)、
Supermicro、Gigabyteあたりでしたが、以下の理由で
ASUSのPro WS WRX80E-SAGE SE WIFIに決めました。

・搭載デバイス、PCIeレーン数等のバランス……PCIeレーンの排他が少なく
(元々そういうプラットフォームなので当然ですが)、
オンボードデバイスが必要最小限でありながら、背面のUSBポート数は
コンシューマー向けマザーボードと同等なのが好感触でした。

・入手性……ASUSは手に入れやすい。

・価格……Supermicroの方が安いのは安いですが、上の2点を考えると
ASUSの方が無難だった。

 以上を踏まえ、ASUSのPro WS WRX80E-SAGE SE WIFIが
米Amazonで約950ドル(約12.5万円)で売られていたため
国内版より安価なことを確認して購入しました。
単純に安さだけなら、Supermicroのマザーボードも安価なんですが
BIOSが使いづらい印象があったので今回は見送りました。

③その他……手元のメモリはサムスン純正のDDR4-2933でしたが、
これを機にCrucialのDDR4-3200に入れ替えることにしました。
容量は同じく256GB(32GB×8)です。
WRX80環境ならLRDIMMやECC Regメモリでさらなる大容量化も狙えますが、
結局必要性と予算の問題で見送り。

 これら以外の他のパーツについては流用しました。


[パーツが届くまでの苦闘]

 購入自体はすんなり行きましたが、届くまでにまず苦闘がありました。

・メモリ……国内のショップで在庫があるものを買ったため、翌日には届きました。
苦労しなかったのはこれだけ。

在庫あり・即納の安心感
しかし買ってからまた値下がりしてた

・CPU、マザーボード……米Amazonから注文しましたが、まあまあ苦労しました。

苦労①……発送完了まで1週間かかる
 以前は発送までもっと速かった気がするんですが、COVID-19以降の
環境変化によるものでしょうか。無事に来ただけマシか。


在庫があるのに、頼んでから到着まで2週間
お前はAliexpress未満か?


苦労②……住所不明扱いになる
 米AmazonからはUPSで発送されました。
さすがにUPSは速いもので、発送からは2日程度で日本に入ってきますが
この後が問題だった。

 UPSの場合、現在は自社で配達しないエリアの場合福山通運に委託されます。
(少なくとも筆者の自宅へはそうでした)
しかしこのとき、福山通運に荷物が引き渡されたあとで
福山通運の中では住所不明扱いになり、営業所に留まったまま
配達されないという事態がおきました。
原因は、UPSジャパンが福山通運に荷物を引き渡した際
筆者の住所情報を一部抜かしてしまって
おり、そのためでした。
結果的には受け取れたのでよかったんですが、非常に面倒な話でした。


住所を不完全にしたのはお前らやろがいと
内心5000兆回くらいツッこんだ

UPSジャパンに改善を頼んだ時の返信メール

[届いてからの苦闘]


CPU。中身が無事だっただけでもヨシ


マザーボード。メチャクチャ重かった


 パーツが無事届いたあとも戦いがありました。
まず中身が不良品だったり、粘土にすり替えられたりはなかったので一安心。
とりあえずバラック状態で起動まで確認できました。





苦闘①……起動が遅い
 ワークステーション向けやサーバー向けマザーボードではあるあるですが、
メモリや搭載デバイス数、また内蔵デバイスによって起動時間が有意に違います。

 今回のマザーボードはBMCが付いてますので、遠隔からハードウェアの
状態確認できたり、電源入れたりリモート出来たりするんですが
コンセントに電源挿して初回起動すると、BMCの起動が終わるまでOSが
起動しないため、どうしても遅くなります。
久々にそういうマザーボードを触るので、起動が遅いことに結構戸惑いました
(BMCは通電してる限り常時起動してるので、2回目からはそれほど遅くならない)。

苦闘②……動作が遅い
 OSを新規に入れてみたら、なんでか分かりませんが動作が異常に遅い。
完全にCeleronマシンみたいな遅さでした。

 あれこれ調べた結果、手元にあったU.2 SSD×4のカードに
全部のSSDをまとめてると起動ディスクの速度が出ないことがわかり、
泣く泣く起動ディスク役のSSDだけ別に分けました。


このカードとの相性かなにかは不明




SSDを1つだけ別のカードに移動(真ん中が当該ディスク)


 大きく問題になったのはこのあたりのみで、後は普通に動作しています。
新しいマシンはやっぱりいいもんですね。

[今後について]


 何とか新しいプラットフォームに移行できました。
今のところ不自由を感じるパーツはないわけですが、
しいて言えばビデオカードを新しくしていきたい気持ちもなくはありません。
現在は1スロットで済むRTX A4000を使っていますが、
後継モデルが出てきたら興味が出るかもしれない。

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