突然ですが、このたびメインPCを新しくしました。
欲しかったけど手が出なかった、Threadripper Pro 5xxxシリーズに
やっと移行できましたが、
ここでは更改までの流れとその苦労について、忘れないうちに記録しておこうと思います。
[目次]
・これまで
・パーツ選定
・パーツが届くまでの苦闘
・届いてからの苦闘
・まとめ
[これまで]
筆者のメインPCは、これまで2020年に組んだZen 2世代のThreadripperであるThreadripper 3960Xを搭載していました。
動作に支障はありませんでしたが、Zen 4世代のRyzenが出てきた今となっては
やや物足りないものがあったのも事実です。
ですので中身のリプレースは以前からの課題でした。
従来のメインPC内部 |
ここからの更改となると、後継モデルであるThreadripper Pro 5xxx世代が
順当なアップグレード先ですが、日本で売っている24コア以上のモデルは
いずれもCPU単体でウン十万円は当たり前、マザーボードも含めれば
最低でも50万円以上かかるのが最大のハードルでした。
[決断]
そんなある日、ふと米Amazonを眺めていると
日本では扱っていない16コアのThreadripper Pro 5955WXが
3960X購入時くらいの価格で売っているのを見かけました。
これならまあ何とか……という思いで決断にいたったわけです。
日本ではなんでか売ってない16コアモデル |
[パーツ選定]
①CPU……先に書いた通り、Threadripper Pro 5955WXとしました。
理由はほぼ値段です。また、16コアもあれば用途的には問題ありませんでした。
購入価格は約1300ドル(約17万円)でした。16コアと考えると異常に高価ですが、
これより上はもっと高いので背に腹はかえられません。
②マザーボード……候補として上がるのはASUS、ASRock(ASRock Rack含む)、
Supermicro、Gigabyteあたりでしたが、以下の理由で
ASUSのPro WS WRX80E-SAGE SE WIFIに決めました。
・搭載デバイス、PCIeレーン数等のバランス……PCIeレーンの排他が少なく
(元々そういうプラットフォームなので当然ですが)、
オンボードデバイスが必要最小限でありながら、背面のUSBポート数は
コンシューマー向けマザーボードと同等なのが好感触でした。
・入手性……ASUSは手に入れやすい。
・価格……Supermicroの方が安いのは安いですが、上の2点を考えると
ASUSの方が無難だった。
以上を踏まえ、ASUSのPro WS WRX80E-SAGE SE WIFIが
米Amazonで約950ドル(約12.5万円)で売られていたため
国内版より安価なことを確認して購入しました。
単純に安さだけなら、Supermicroのマザーボードも安価なんですが
BIOSが使いづらい印象があったので今回は見送りました。
③その他……手元のメモリはサムスン純正のDDR4-2933でしたが、
これを機にCrucialのDDR4-3200に入れ替えることにしました。
容量は同じく256GB(32GB×8)です。
WRX80環境ならLRDIMMやECC Regメモリでさらなる大容量化も狙えますが、
結局必要性と予算の問題で見送り。
これら以外の他のパーツについては流用しました。
[パーツが届くまでの苦闘]
購入自体はすんなり行きましたが、届くまでにまず苦闘がありました。
・メモリ……国内のショップで在庫があるものを買ったため、翌日には届きました。
苦労しなかったのはこれだけ。
在庫あり・即納の安心感 しかし買ってからまた値下がりしてた |
・CPU、マザーボード……米Amazonから注文しましたが、まあまあ苦労しました。
苦労①……発送完了まで1週間かかる
以前は発送までもっと速かった気がするんですが、COVID-19以降の
環境変化によるものでしょうか。無事に来ただけマシか。
在庫があるのに、頼んでから到着まで2週間 お前はAliexpress未満か? |
苦労②……住所不明扱いになる
米AmazonからはUPSで発送されました。
さすがにUPSは速いもので、発送からは2日程度で日本に入ってきますが
この後が問題だった。
UPSの場合、現在は自社で配達しないエリアの場合福山通運に委託されます。
(少なくとも筆者の自宅へはそうでした)
しかしこのとき、福山通運に荷物が引き渡されたあとで
福山通運の中では住所不明扱いになり、営業所に留まったまま
配達されないという事態がおきました。
原因は、UPSジャパンが福山通運に荷物を引き渡した際
筆者の住所情報を一部抜かしてしまっており、そのためでした。
結果的には受け取れたのでよかったんですが、非常に面倒な話でした。
住所を不完全にしたのはお前らやろがいと 内心5000兆回くらいツッこんだ |
UPSジャパンに改善を頼んだ時の返信メール |
[届いてからの苦闘]
CPU。中身が無事だっただけでもヨシ |
マザーボード。メチャクチャ重かった |
まず中身が不良品だったり、粘土にすり替えられたりはなかったので一安心。
苦闘①……起動が遅い
ワークステーション向けやサーバー向けマザーボードではあるあるですが、
メモリや搭載デバイス数、また内蔵デバイスによって起動時間が有意に違います。
状態確認できたり、電源入れたりリモート出来たりするんですが
コンセントに電源挿して初回起動すると、BMCの起動が終わるまでOSが
起動しないため、どうしても遅くなります。
久々にそういうマザーボードを触るので、起動が遅いことに結構戸惑いました
(BMCは通電してる限り常時起動してるので、2回目からはそれほど遅くならない)。
完全にCeleronマシンみたいな遅さでした。
全部のSSDをまとめてると起動ディスクの速度が出ないことがわかり、
泣く泣く起動ディスク役のSSDだけ別に分けました。
このカードとの相性かなにかは不明 |
SSDを1つだけ別のカードに移動(真ん中が当該ディスク) |
新しいマシンはやっぱりいいもんですね。
[今後について]
今のところ不自由を感じるパーツはないわけですが、
しいて言えばビデオカードを新しくしていきたい気持ちもなくはありません。
現在は1スロットで済むRTX A4000を使っていますが、
後継モデルが出てきたら興味が出るかもしれない。
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