2018年1月10日水曜日

DeskMini B250にビデオカードを載せる編2: Quadro P3000に載せ換える(成功)

 前回、DeskMini B250にQuadro K3100Mを載せることができました。
ただ型落ち品のビデオカードですから、性能はお察し状態。
もうちょっと現代的な……人権スペックが欲しい……となったので、
筆者は現代的なビデオカードを軽率に購入してしまいました。
最初から買えばよかったのでは?




[買ったもの]

今回のカードは、現行ワークステーションノートに使われているQuadro P3000です。
Pascalプラットフォームのミドルレンジモデルで、Geforce GTX 1060相当らしい。
搭載メモリはGDDR5の6GBで、まさしくGTX1060と同等ですね。
詳しい仕様はこの辺でもご覧下さい。

Dell向けの保守部品パッケージに思える。未開封でした

メモリチップが少なくても6GB

裏面にはバックプレートがある

 今回も、Quadro K3100Mと同じくebayでアメリカのセラーから購入しました。
購入価格は送料や税金含め、約6.3万円。元日1/1に注文し、10日も経たずに
日本に届きました。アメリカ人やるな。
 ノート向けなので、この辺でもTDPは75W。Quadro K3100Mも確か同等でしたので、
恐らく問題ないだろうという想像です。

[取り付け]

さっそく取り付けです。これは本来ノート用のためか
裏側にバックプレートがついています。
ただしDeskMini B250用のGPUクーラーでは使えないため、まずバックプレートから
慎重に外します。


ネジ穴部分からゆっくり外していく

 バックプレートはカードに両面テープでくっついてるだけですので、
四隅からツメなどで慎重にはがしていきます。
カードを曲げたり傷つけたりしないよう慎重に。

 あとはGPUダイ側にグリスを塗布して、クーラーを取り付けるだけ。


塗りすぎたグリス

 なおDeskMini B250のGPUクーラーは、裏側から付属のネジで締め上げるタイプ。
どうもGeforce GTX 1080付モデルも、クーラーは同じようですね。
あっちはもっと熱いでしょうから大変です。


ヒートシンクはアルミ、裏側は銅プレートです


[稼働・認識]


 Quadro K3100Mと同じように、何の問題もなく起動し
UEFI画面も最初っから表示できました。さすが現行カード。
無事換装成功です。やったぜ。


GPU-Zにて無事認識

 そういえば、K3100Mの時は特に稼働時の温度を載せてませんでしたので
ここで載せておきたい。
この冬の時期、室温25℃前後でアイドル時、ファン速度ノーマルなら
だいたい20~30℃くらいで推移しています。


負荷もないのでクロックも低い


 適当なベンチマークを実行してみました。FF14:紅蓮のリベレーターですね。
実行中の温度も50℃をわずかに超えるくらいで、かなり穏当です。



[Quadro K3100Mとの比較]


 Quadro K3100Mといくつかのベンチマークで単純に比較しました。
最初はGeekBench 4.0 OpenCLです。

Quadro K3100Mでの結果


P3000。約4倍に迫る差がついています


 次は3DMark(Basic Edition)で、FIre StrikeをフルHDで実行しました。
こちらも3倍以上の差がつきましたね。


K3100M

P3000


 今更ですが、世代の違いによる差をまざまざと感じました。


[その他動作]

Quadro P3000の場合、K3100Mと違って
DeskMini B250にあるHDMIコネクタもきちんと使えました。すごい。
ただ、内部的にはDVIから変換してる扱い?のようで、フルHDまでしか設定できません。

 また、K3100Mではできなかった4096×2160@60Hz表示は問題なく可能でした。
まあ当然ですね。これはDPでも、MiniDP端子どちらでもOKでした。


内部的には画面出力が6系統
DVIの表示がHDMIで繋がっているところ



[問題]


 特段フリーズもせず無事動いていますが、問題がひとつだけありました。

新しいドライバが適用できない!
 NVIDIAのドライバは、ビデオカードのハードウェアIDがINFファイルに書いてあるものと違うと
非対応ハードと見なされてインストーラーがハネてきますが、
今回のカードがそんな状態になっています。

 なぜかわかりませんが、今回のカードはハードウェアIDが00000000という値になっています。
普通ありえないと思いますが、もしかしたら保守部品だからかもしれません。
本来は組み込んだ後にハードウェアIDを書き込むとかしてるのかも……と想像しています。

今は、K3100Mのとき入れたドライバが適用されています。
なぜこれが動くのかはわかりません。


赤線がハードウェアID部分。
具体的には 00000000 の前4桁がノートPCのモデルコード、
後ろ4桁が製造元コードということらしい

[まとめ]

最初から買っとけばよかった。お買い物は計画的に。

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