2016年7月27日水曜日

届いた:日本ではブルーレイ未販売の『哀しみのベラドンナ』北米版ブルーレイ(4Kレストア)





今回は毛色の違う作品です。
1973年に虫プロによって制作された成人向け劇場アニメーション『哀しみのベラドンナ』。
最近米国で4Kレストアされ、ブルーレイが発売されました。




・英語版タイトル
Belladonna of sadness

・リージョン
フリー

※日本のブルーレイプレイヤーでそのまま再生できます。

・リリース元
シネリシャス・ピクス(米国)

・発売日
2016/7/12

・ディスク枚数
BD1枚

・収録内容
本編+特典映像

・本編映像
1080p H.264/AVC

※OP/EDスタッフロールは日本語表記です。
※映像は1.33:1サイズ。

・本編音声
日本語 DTS-HD モノクロ

・字幕
英語(ON/OFF可能)

・特典映像
インタビュー映像(1080p)
山本暎一(監督)
深井国(美術)
佐藤允彦(音楽)
米国公開時予告編映像
レッドバンド版(過激な描写が含まれる)
グリーンバンド版(一般向け)
1973年日本公開時予告編

・その他
16ページブックレット

BDのメニュー画面はこんな感じ。



[どういう作品?]


Wikipediaからの引用です。

教会と領主が支配する中世フランスのある村で、若い2人の男女、ジャンとジャンヌが結婚式を挙げた。
しかし、貧しい農夫のジャンは領主に貢ぎ物を捧げられなかった。その代償としてジャンヌは領主に処女を奪われ、さらに家来たちにも次々に陵辱される。身も心も傷ついてジャンのもとに帰ったジャンヌの前に、やがて悪魔が現れた。ジャンヌは悪魔に、働き通しで疲れ果てているジャンを助けてくれと懇願する。
ほどなく、ジャンヌが紡いだ糸が高値で売れるようになり、高い税金を納められるようになった。
ジャンは村の税取り立て役人に出世するが、貧しい農民たちから戦争のための資金を
思うように調達できず、罰として領主に左手首を切り落とされる。するとまたしてもジャンヌの前に
悪魔が現れ、力を与えるかわりに魂を渡せと迫りながら、ジャンヌの体を貪っていく。
やがてジャンヌは妖しい魔性を持った金貸しとなり、村の経済を動かすようになったが、
彼女の存在を快く思わない領主の奥方や村人たちに、悪魔つきと呼ばれて激しく追い立てられる。
酒浸りとなっていたジャンにも見捨てられ、絶望したジャンヌは、逃亡の果てにたどり着いた深い山中で、
ついに悪魔と契りを交わして魔女となった。
その後、黒死病が蔓延し、大勢の人々が死んでいった村で、ジャンヌは薬草によって
ひとりの村人の命を救う。噂が噂を呼んで、村人たちはジャンヌのもとへ集うようになり、
夜毎サバトが行なわれた。その影響力が領主の城内にも及ぶに至って、領主はジャンヌを処罰するより
味方に引き込んだほうが得策と考え、ジャンを介してジャンヌを城に呼び寄せる。
しかしジャンヌは提示されたあらゆる厚遇を拒否したため、領主の怒りを買い、火刑に処されてしまう―。

原作はフランスの作家ジュール・ミシュレの『魔女』という作品です。
すごく省略すると、『村でひどい目にあった奥さんが悪魔に魂を売って魔女になり、
村を支配したけども結局領主に殺されてしまう』という内容ですが
かなり耽美的な作画で描かれています。
そんなわけで、かなり露骨な性的描写もたくさんあります。モザイクなんか存在しません。
詳しいことはGoogleとかで検索してみてください。(マルナゲ

アニメではありますが静止画がメインで、心象風景の部分に動きがあるという感じ。

[画質]

35ミリフィルムからの4Kレストアということで、全般的にノイズ感(フィルムグレインとは違う感じ)はありますが
40年以上前の作品が美しく蘇っています。





日本の作品が外国で注目されてレストア・劇場公開(台湾やフランスでも公開されました)されるというのは
今の現状を実に表しているなという印象があります。
たまにはこういう作品もいいですね。



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