2018年7月10日火曜日

DeskMini 310徹底解説の話



マニュアルが見つかってから2ヶ月くらい経ちますが、
DeskMini 110の後継機、DeskMini 310がようやく発売されました。
筆者もソッコーで手に入れてあれこれ遊びましたので、結果などを
ここに残しておきたいと思います。



まず、本記事の概要です。
  1. 仕様
  2. Core i7-8700kは動くか?
  3. 小ネタ集
  4. 買いたいあれこれ集

1.仕様


 最初に、DeskMini 310はこんな感じの仕様です。

項目名内容
大きさ155mm x 80mm x 155mm(H×W×D)
CPULGA1151 Coffee Lake-S世代の
Core i7/5/3/Pentium/Celeron(TDP65Wまで)
メモリDDR4 SO-DIMM×2
(最大32GB、2133/2400/2666MHz対応)
チップセットIntel H310
ストレージM.2×1(PCIe3.0×4/SATA両対応)
9.5mm厚 2.5インチSSD/HDD×2
microSDXCスロット×1
ネットワーク有線×1(Intel I219V)、
M.2×1(2230規格、WLAN用)
フロントI/OUSB 3.0×2(うちType-C×1)、マイク、スピーカー
リアI/OUSB 3.0×1、USB2.0×1、
HDMI(ver1.4)×1 、DisplayPort (ver1.2)×1,
LAN×1、ACジャック(5.5×2.1mm)
電源ACアダプター 120W(19V/6.32A)
付属品マニュアル、DVD、SATAケーブル2本、
ゴム足、SSD/HDD固定ネジ、M.2固定ネジ


サイズはDeskMini 110から変わりなく、I/Fもほぼ同じ。
相違点は3点、

  • Coffee Lake-S対応となり、6コアCPUが使える
  • M.2がSATAタイプも対応になった
  • microSDXCスロットがついた

という感じです。CPUはさておき、M.2の選択肢が増えたのはうれしい仕様です。
間違えてSATAタイプのM.2 SSDを買って泣かなくてもよくなりました。

外観はまったく同じですが、内部も含めて一応見ていきましょう。


側面は今までどおりUSBポート増設可能

フロントパネルは樹脂のまま
背面もまったく同じ
ベースを引き出し

マザーボード。VRMのヒートシンクが黒になった

背面。CMOSコネクタの右下にあるのがmicroSDスロット

microSDスロットに寄ってみたところ

カードを入れるとこう




マザーボード型番はH310M-STX。
単体販売はどうなる?

microSDスロットはマザーボード裏にあり、分解が必須です。
さらにボードを外さずに入れ替えするのは至難の業ですね。

※この状態でも挿入は簡単ですが、
引っこ抜くにはテープでmicroSDを引き抜いたりする必要があります。

ベース部分とマザーボードの間から。
ベース部分に交換用の穴は空いてないので
扱いが大変


2.Core i7-8700kは動くか?

先にも書きましたが、DeskMini 310はDeskMini 110と違って
TDP65Wより上のCPUはサポート一覧に載っていません。


一番上のCPUはi7-8700(6コア、TDP65W)

これは消費電力や発熱が理由なんだと思いますが、
じゃあ動かないかというとそうでもなく、一応動きます。この通り。

普通に起動します

試していませんが、限定モデルの i7-8086kも動くでしょう。
とはいえ、以下の問題があります。

①消費電力
この状態で、i7-8700kにベンチマークで負荷をかけると
システムの消費電力が100Wを超えることがあります。
システム構成によっては、もっと行くことも考えられます。

そうなると、標準の120W ACアダプターでは心もとないので
より大出力のアダプターに交換した方が安心でしょう。
一例としてはこんな感じ。





筆者も同じものを買いましたが、別にこれでなくとも
19V/9.5Aで、プラグが5.5×2.1mmのタイプなら他でも大丈夫だと思います。
もちろん保証はできません。

②熱
当然の話ですが、いくら定格で動くからといっても発熱が厳しいです。
CPUを殻割りしたり、CPUクーラーをある程度のものに交換し
ファンの回転数も上げていかないと不安です。

試しに手元で殻割り済みのi7-8700kを、NoctuaのNH-L9i+25mm厚ファンで
動かし、UEFI設定でファンを全開にした際はアイドルで30後半~40℃台、
ベンチマーク中で50~60℃台という感じでした(室温27℃)。
あくまで参考程度ですが、冬だけならファンを静かにしてもなんとかなるかも。

③電源回路
そもそも、i7-8700kなどを動かす前提で作ってない可能性が
非常に高いので、高負荷が続いたら壊れるおそれもあります。
どうしても動かしたい人は自己責任でどうぞ。


3.小ネタ集


①無線関係
DeskMini には、純正オプションでアンテナとカードのセットがあります。
ただしアンテナがツノみたいに飛び出るので、持ち出したりするとき
目立ったり邪魔だったりしてしょうがない。
というわけで、フィルムタイプのアンテナを本体内側に貼り付けています。

本体後部裏側に貼り付け。
この位置だとフタが閉まらないのに気づいたので
後でずらしました

アンテナ線は120mmあるので十分届きます

買ったアンテナについては後述。
無線モジュールは、純正オプションだと802.11acが最大433Mbpsの
Intel Dual-Band Wireless-AC 3168なので、もっと速いものがいい人は
適当に買ってきましょう。これも詳しくは後述します。

②microSDXCスロット
説明書には特に説明がないですが、microSDXCスロットは起動デバイスにも
使うことができます。

Boot Optionでも選べる


実際はUbuntuとか、VMWare ESXiとかを入れて起動できるようです。
筆者はUbuntuで試してみましたが、やり方が悪かったか
うまくいきませんでした。多分なんとかなるのでしょう。
なお、Windows 10でもデバイスとして認識しますが
なぜかドライブの中身は見えませんでした。

あとは使える容量ですが、128GBのカードを入れても認識したので
仮に512GBでも大丈夫でしょう。

追記:Samsung EVO PlusシリーズはWindowsでうまく認識しませんが、
ASRockに聞いてみたところどうもSamsung製はダメっぽいようです。
メーカーの動作確認デバイスリスト(PDF)に載ってた
東芝・サンディスクあたりが鉄板かもしれません。

③CPUクーラー
DeskMiniでは定番のNoctua・NH-L9iは今回も普通に使えます。
CPUファンのケーブリングは下の写真のようにメモリの間を通すと
なかなかいい感じに隠れます。
ファンは吹き付け、あとメモリ側に風を流していますが
背面側にした方がよかったかもしれない。


メモリの間に押し込む感じ

寄ってみたところ

4.買いたいあれこれ集

最後に、揃えたいあれこれをリストアップしておきます。

①メイン
CPUやメモリ・SSDです。ここでは筆者が入れてるものを載せておきます。


CPU……i5-8500(6C6T、3GHz)




メモリ……DDR4-2666 8GB×2





SSD……Samsung 860EVO 500GB





このあたりはお好みですが、
CPUなら、4コアでもよければ安価なi3-8100がベストでしょう。
比較的安いし最高の組み合わせかもしれない。

メモリはDDR4-2666より速いものを買っても、オーバークロックも
XMPでの動作もできないので無意味です。
おとなしくDDR4-2666にしておきましょう。





SSDは、M.2がSATAも使えるようになったので
選択肢が増えました。2.5インチが不要なら組み付けも楽です。




CPUクーラー……Noctua NH-L9i。別にリテールクーラーでもいいけども





他にも、CRIORIG・C7 Cuが使えるらしく、今注文しているところです。
また追記予定。

2018/7/14追記:
C7 Cuが届いたので試してみました。
結論から言うと、ファンを外さないと装着ができません




装着については、付属のバックプレートを使わずに
ワッシャーとボルトで固定することでギリギリOKです。
マザー裏側に出っ張るボルトと、DeskMiniベース側の間には本当に余裕がないです。

でファンをどうするかですが、Noctuaのnf-a9x14という
14mm厚の薄いファンを乗せることで対応します。
NH-L9iにくっついてくるファンですね。
これをネジで固定することはできませんが、ヒートシンクに載せ
DeskMiniの背面側に寄せて収納すると、ずり落ちずに仮固定できます。


これは、ファンと天板の間にクリアランスがないからというのもあります。
きちんとしてるわけじゃないですが、一応導入できる方法というやつです。




②小物類
あると便利なもの類と、上で紹介したものを。

・無線モジュール
最新のIntel Wireless-AC 9260なら、対応親機と組み合わせて
1.73Gbpsでリンクアップできます。
といっても、現状ではNetgear・R7800くらいしか選択肢がないらしいですが。




アンテナはこちら、極めて薄く貼り付けが楽です。
コネクタはMHF4タイプを選んでください。





・放熱シリコンシート
チップセット部分には特にヒートシンクがありません。
大して発熱しないんでいいんですが、心配なら載せておきたい。
25mm角の大きさで、厚みが5mm以下なら何でもいいと思います。





あとはM.2用にも冷却パーツを。あまり幅の広いヒートシンクは避けましょう。






・ネジ
分解するときは背面のネジを4つ外しますが、よく分解する私たちは
ハンドスクリューがあると便利です。
横置きにしたとき、上ふたつはミリネジ、下ふたつはインチネジを入れると
いい感じです。なぜバラバラなのかわかりませんが。
両方共インチネジでした。訂正しておわびします。

下はハンドスクリューが最後まで締まりませんが、問題はないです。





・USBポートの増設
DeskMini 110のころから定番のパーツです。
本当は純正オプションが一番いいんですが、日本で売ってません。
いいかげん売ってほしい。





いかがでしたでしょうか。
今回のDeskMini 310は安く4コアを入れてもよし、6コアで頑張らせるもよしと
DeskMini 110以上に魅力的になったんではないでしょうか。




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