2017年9月18日月曜日

筆者、NUCでUHD BDを観る(NUC7i7BNH活用編)





 先日の記事通り、新しいNUCを買いましたが
単に同人誌のネタだけではつまらないので、何かしてみようと考えました。
そんな中、我が家で最初にUHD BD再生に対応した機器じゃん!という
ことに気づきましたので、じゃあ再生にチャレンジしてみようということで
環境を整えることにしました。

 今回はPCでの再生条件をおさらいしつつ、NUCでUHD BDを再生するまでの
流れを簡単に追っていきたいと思います。




ご存知の方もいるかもしれませんが、PCでUHD BDを再生するには
以下の条件が必須です。


  • [CPU+GPU]Intel Kabylake-S/U+内蔵GPU(ただし、Kaby Lake-Uは一部で再生不可のものがある)
  • [マザーボード]HDCP2.2対応のHDMI2.0a端子が載り、Intel SGX(UHD BD再生に必須の機能)が有効にできるもの。
  • [ドライブ]パイオニア製UHD BDドライブ
  • [ディスプレイ]HDCP2.2対応のHDMI2.0a端子のあるもの。HDR対応非対応は再生の可否には影響しない。
  • [ソフトウェア]CyberLink PowerDVD 14(ドライブ付属) /17 Ultra
 現状では外付けGPU経由での再生は一切不可、しかもIntel製CPU限定なので
AMD環境では無理、使えるマザーボードもわりと限られています。
はっきりいって、普通にプレイヤーを買う方が簡単です。

 で、ここでNUC7i7BNHの仕様を思い出してみると、CPU+GPUはクリアしています。
マザーボードにはHDMI2.0a端子があり、HDCPも2.2に対応しています。
(参考: https://www.intel.com/content/dam/support/us/en/documents/boardsandkits/NUC7i5BN_NUC7i7BN_TechProdSpec.pdf)

 家にはもともとHDR対応の4Kテレビと、PowerDVD 17 Ultraがあるため
あとはドライブとソフトウェアさえあれば再生できるわけです。
なんだスゴいぞ、何気に我が家はじめての対応PCです。
ということで、買ってきたドライブがこちら。パイオニア製の外付けドライブ。

スロット式ではなくクラムシェル型

 PC向けに唯一、UHD BDドライブを作っているパイオニア製。
内蔵ドライブはすでに持っていますが、外付けは今回が初です。
添付の二股USBケーブルが安定ですが、その辺のUSB3.0 micro-USBケーブルでも
一応再生はできます(安定動作のために二股を推奨しますが)。
もともと高品質ドライブで定番ですが、本品も薄型ながら再生音は
かなり静かで、再生時も気になることはないでしょう。

いろいろと写真を忘れましたが、以下が再生の流れです。


  1. NUC7i7BNHのUEFI画面から、Intel SGXを[Enabled]にしておく。
  2. ドライブをUSBで接続、PowerDVDをインストール。
  3. PowerDVDを起動、UHD BDドライブを入れて再生
  4. Intel SGX関連のモジュールをインストールするよう誘導されるので、
    インストールし必ず再起動する。
  5. 再起動後、再度PowerDVDを起動して再生
これでOKです。なお、以下の注意点があります。

  1. NUC7i7BNHの場合、HDRが有効になるのはHDMI端子のみです。
    USB Type-C経由でHDMIへ接続しても、HDRが有効にできません。
  2. さらに、全画面表示でないとHDRが有効になりません。
    ウインドウ表示にしようとすると『SDR再生になるけどいい?』的な
    アナウンスが出ます。
 いろいろと面倒な上、おそらく画質を考えても専用プレイヤーを
買ったほうがいいのは明白です。
ただしそれでも自作PCで観たい人、UHD BD再生ならNUCがラクショーでしょう。

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