後ろへ向かって前進 Act.2: DDR4メモリ・バイヤーズガイド（2016年初夏編）

　2016年もすでに5月ですが、気がついたらDDR4のメモリが冗談みたいな安さになっています。
千載一遇のチャンス！というわけで、ここで相場感のおさらいをしておきたい。

　DDR4メモリが出回りだして1年半以上経ちますが、筆者が初めてDDR4メモリを買った
2015年当初は、32GB分(4GB×8)で5万円以上したことを記憶しています。
そこから着々と値下がりしてきましたが、今や4GBモジュール単体で2,000円、
コンシューマー向け最大容量の16GBモジュールでも8,000円を割るのが普通になっています。
しかもUDIMM(通常サイズ)、SO-DIMMどちらもさほど変わらない相場です。

DDR4-2133 16GB×4枚でも3万ちょっと

　筆者も、録画PC用に16GB×4枚=64GB分を購入しました。
これでも3万円程度で済みましたが、今年2月の時は同じ値段で
NUC向けの16GB SO-DIMM×2しか買えなかったのを考えると
約3カ月で半額以下というわけです。世知辛いな。

2月に買った時は2本で3万オーバーだったのに

同じ値段で容量2倍

　というわけで、プラットフォーム別にDDR4メモリの相場感をまとめるとこんな感じになります。

[前提]

新品前提です。
数の多いDDR4-2133を対象とし、オーバークロック向けメモリや
最新のDDR4-2400ネイティブは扱いません。
2016年5月現在の目安です。
Xeon Dは除外しました。

プラットフォーム	コンシューマー向け (H170・Z170/X99/ Skylake NUC)	E3 v5系Xeon (C232/C236)	E5 v3/v4系Xeon (C612)
メモリ規格	DDR4 Unbuffered	DDR4 ECC UDIMM (ECCなしも選択可)	DDR4 Registered/LRDIMM
最大容量	32GB(NUC系)/ 64GB(H170/Z170)/ 128GB(X99)	64GB	256GB～
目標容量単価※	500円	800～900円 (ECC)	800～1000円 (ECC Registered/LRDIMM共通)

※目標容量単価…1GBあたりの単価が、これに近いか安ければ買いというイメージ。
当然販売店によって差が出ます

[コンシューマー向け]

　1GB単価が500円前後に突入した今、メモリをケチる理由は何もありません。
H170/Z170系や、NUCなら16GBが最低水準、できるなら32GBは欲しいところです。
X99系なら頑張って128GBいきたいところですが、64GBでも充分か。

　特筆すべきは、Micron直系のCrucialがメモリ最安値圏で手に入ることでしょうか。
入手性は高く、普通に使う分には不都合もありませんので
わざわざそれ以外のメモリを買う必要性が少ないですね。

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[E3 v5系Xeon]

Skylake系のXeon E3 v5世代になってから、動作するマザーが
C232/C236系の専用チップセットだけになってしまい
H/Z系で動かなくなったため、普通の人が買う理由がちょっと薄いです。
とはいえ、ECC付のメモリを使いたいならこれしかない。

　ECC付メモリになると品揃えが減りますが、Crucial/トランセンド/キングストンあたりが
比較的手に入りやすい。