2015年8月5日水曜日

ThinkPad X220/230にいつでもOSリカバリができる環境を整備する方法
















タイトルの通り、家でも出先でもどこでも、OSが起動しなくたってリカバリができるようになります。
ThinkPadだけで!


種明かしをすると、市販バックアップソフトのTrue Imageを使って
True Image入りWindows PEのメディアを作り、そいつをThinkPad X220/230の
ストレージに入れちまおうという話です。
X220/230はメインのストレージと別にmSATAのストレージを入れられるので、
mSATAにそのWindows PE用のパーティション(2GBくらいでOKです)を作り、
バックアップ/リカバリしたいときはここからブートします。

この環境の何がいいかというと、

  1. メインOSが何でも丸ごとバックアップ可能
  2. マシンが死んだり、mSATAが死なない限りどこでもリカバリできる
  3. 他のマシンでも応用可能
 メインOSとは別の環境で起動するので、既存環境がなんであろうが関係なく
何でもバックアップできちゃいます。
また、出先でメイン用にSSD買った!いますぐ交換したい!とかいう時も
事前にバックアップさえしとけば、余計な道具は不要で外でリカバリできます
なんてスマートなんでしょう。でも外ではガマンしような。

能書きはこの辺にして、作り方を説明します。まず必要なものから。

  1. ThinkPad X220/230の本体…当然ですね
  2. mSATAのSSD…容量はいくらでもいいですが、バックアップイメージを保存するところにも
    なるので容量は少し多めがいいかもしれない。500GB~1TBもあれば完璧。
    ただし、まっさらな状態であることが必須です。
  3. USBメモリ…PE環境をまずここに作り、ここからmSATAにクローンするためです
  4. True Image…2015年8月現在は2015が最新です。5,000円も出せば買えます
これに追加して、Windows上でTrue ImageとアドオンをインストールしてPE環境を作るので
適当なマシンか、もしくはHyper-Vかなんかで仮想マシンを準備しましょう。
これを準備用マシンとします。

[作り方]

1.準備用マシンにTrue Image 2015をインストールします。
Windows PE環境を作るのにアドオンが必要ですが、アドオンは
True Imageの開発元であるAcronisでユーザー登録をするとダウンロードできます。
ダウンロードしたらインストールしておきます。
さらに、Windows 8.1 Update 用 Windows アセスメント & デプロイメント キット
(Windows ADK)もインストールします。
インストールオプションはデフォルトでOKです。

2.True Imageを起動し、レスキューメディア ビルダを起動します。













3.[ブータブル メディアの種類~]で[Acronis プラグインを含む~]を選びます。














4.[メディアの宛先を選択~]で[WIMファイル]を選び、適当な場所に保存します。
















5.WIMファイルが完成しました。このあとは先程インストールしたWindows ADKを
使って、作成したWIMファイルをカスタマイズします。
具体的な作業手順ですが、Acronis True Image 2015のWinPEメディア作成という
先人の素晴らしい功績がありますので、こちらをご覧下さい。
上記ページの1~3を実行し、USBメモリにTrue Image入りWindows PE環境を作ります。

また、動かす機器によっては標準の構成だとデバイスが認識しないことなどがあります。
その場合はWIMファイルにドライバを追加することもできます。
詳しい手順はこちらに書いてあります。
DISM を使ったオフラインでのドライバーの追加および削除
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh825070.aspx

6.USBメモリからWindows PEを起動します。ほっとくとTrue Imageが起動してきます。

ちゃんと日本語表示です
















7.左側の[ツールとユーティリティ]から[ディスクのクローン作成]を選びます。
















8.あとはクローンモードを手動にし、コピー元にUSBメモリ、コピー先をmSATAに。
移行する方法を[現状のまま]で選択してコピーします。

こうするとmSATAの中にWindows PE用のパーティションができます。
残りの空き部分は、記録領域としてNTFSでフォーマットすれば普通に使う事ができます。

これで完成です。
ThinkPad X220/230の場合なら、電源オンのあとF12でのブートメニューでmSATAを選択すれば
Windows PE環境が、何もしなければメインのストレージからOSが起動してきます。




準備がちょっと大変なのが玉に瑕ですが、一回作ってしまえばバックアップが簡単に
取れるようになりますし、応用すれば他のマシンでも同じ事ができます。
ぜひ一度試してみてください。

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